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総会屋(そうかいや)
2013-07-08 Mon 12:02

総会屋(そうかいや) とは、日本において、株式会社の株式を若干数保有し株主としての権利行使を濫用することで会社等から不当に金品を収受、又は要求する者を指す。別名として「特殊株主」「プロ株主」等があり、英語では違法事業者を指すracketeerと訳されることが多い。
株主総会の活性化を阻害する存在だが、1981年(昭和56年)、1997年(平成9年)の2度の商法改正により、その活動が従来より著しく制約された現在、警察庁がその活動を確認できるのは400人弱とされる。



総会屋の存在基盤・分類・名称

総会屋はその名の通り株主総会を活動の場としてきた。会社経営への株主関与は本来、投資家の持分(支配比率)に比例して影響力が行使されるのが原則であるが、上場企業の株主総会では株主数が数万人に及ぶことが通例ですべての株主が議事議決において賛否を表明することは困難であり、慣例的に議場の賛成多数・満場一致をもって議事議決となるため、最小単位の持ち株投資家であっても複数で乗り込み大声で異議を唱えることで議事を遅延させることが可能である。このため株主総会の時期になると風体の宜しくない者たち(総会屋)はターゲットとした企業の総務部(総会を取り仕切る)に乗り込み、挨拶まわりをし、自分達の作成した冊子の購入などを「提案」してまわるわけである。株主総会をトラブルなく無事に取り回したい総務部のなかには威迫に負けて書籍購入などの名目で金品を与えてしまう場合もあり、そうなると総会屋との癒着構造が生じる。総会屋はこの癒着をテコにさらに影響力を行使しターゲット企業から金品を得ようとする。
近年の法令の規制強化により株主総会ではなく、水面下での活動に軸足を移している。本来の株主総会は会社法ならびに定款に基づいて運営されその手続きは極めて厳格である。株主総会が諸要因により形骸化した中で、会社の体面を気にする経営陣を利用した暴力団の資金源(シノギ)の一つが総会屋であった(資金源となる財産上の利益とは金銭、物品、有価証券、債権、信用供与、債務免除、債務保証、サービス労務、施設提供、無償の海外旅行やゴルフコンペの参加、リハーサル出席株主への日当、社会通念を越える手土産・飲食費・交通費、株主・その関係者の慈善団体・研究機関への寄付・会費・出版物の購入・広告料など。「相当な対価を伴う合法的な商取引」も含める。またターゲット企業の総務部に顔の利くことをエサにして備品・文房具業者や弁当仕出し業者、廃棄物処理業者などに声をかけ、紹介してやるなどと称して口利き料を巻き上げる)。


総会屋の歴史

総会屋と呼ばれる株主がいつ、なぜ総会に出席するようになったかについては明確ではないが大正初期に弁護士の花井卓蔵は買占め等により会社の支配権を争奪する事例が増えた実務界で攻防両者とも法理論と実務に通じた総会協力者が必要になると考え久保祐三郎に総会運営を研究するように勧めたと言われる。
同時期に洲崎の武部申策(武部組。生井一家五代目古河吉の舎弟)は郷誠之助が用心棒を依頼した事を端としてガス、電力会社の総会に自ら足を運び、又は自分の影響下にある田島将光のような人間を出席させている。『総会屋』(森川哲郎著)によると当時の総会屋は業界全体でも150人程度しかおらず会社も儀礼の金銭を渡すだけだったとされる。
世間の注目を浴びたのは財閥解体後で「白木屋」騒動(1952年~1955年)、「東洋電機カラーテレビ事件」(1960年~1969年)、近江絹糸総会(1963年~1965年)は総会と同様裁判の行方が関心事とされた。御家騒動、乗っ取りなどの事件に介入して知恵を授けたり裏面工作をする黒幕としては戦前からの「大物」として久保、田島の名が高く久保の没後は右翼の児玉誉士夫に師事する一派が台頭したとする説がある。1960年代より小川薫や論談同友会など暴力的な広島グループが世間をにぎわせた。また総会屋の用心棒として周辺にいた暴力団が次第にノウハウを吸収、構成員や関係者を総会へ進出させた結果1970年代の最盛期にはプロ株主の大部分が暴力団関係者とされた。
有名な人物としては住吉連合(現・住吉会)副会長で(明治大学出身者だった)小西組組長(小西政治経済研究所)の小西保(立川・曙町)、住吉連合<現・住吉会>特別参与で音羽一家総長(企業擁護奇兵隊)の木村秀二(小石川・後楽園)、山口組系白神組<後、一和会系白神組>組長(八紘会)の白神英雄(白神一朝とも名乗った)(長堀橋2丁目)、初代松葉会<現・六代目松葉会>総務(四代目体制で常任相談役)で全日本愛国者団体会議の重鎮としても知られる志賀敏行(麹町)、同じく松葉会の中野喜三郎(茅ヶ崎)、右翼の荒原朴水(辛亥会)や武井日進(市川中山法華経寺大僧正で佐藤栄作の用心棒。佐郷屋亡き後全日本愛国者団体会議の議長に就任)と連携した万年東一、高橋金治、森永正彦の大日本一誠会(内神田3丁目)等枚挙に暇がない。1970年代後半には総会屋の推定人数は8,000人を越えたとされる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E4%BC%9A%E5%B1%8B



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